里親を必要としている
子どもたちがいます

親の病気や貧困、育児放棄などさまざまな理由で家族と暮らせない子どもたちは、全国で約4万2千人います。

そうした子どもたちを一定の期間、家庭で育てる役割を担っているのが「里親」です。

子どもは、安全で安心できる家庭環境の中で、特定の大人と安定した愛着関係をつくることで、自己肯定感を育み、様々な人たちと信頼関係を築いていく力をつけていきます。

また、子どもたちが将来家庭をつくるときに手がかりにするのは、自分が経験してきた身近な家庭のイメージです。子どもの時から安心できる家庭の中で過ごすことにより、将来生きていくための大きな力となります。

安全で安心できる家庭環境の中で生きていくこと。それは、子どもたちが持つべき大切な権利です。

しかし日本では、里親家庭で生活する子どもたちは、約2割にとどまっています。

各国の要保護児童に占める里親委託児童の割合
(2018年前後の状況)(%)

  • 「乳幼児の里親委託推進等に関する調査研究報告書」(令和2年度厚生労働省先駆的ケア策定・検証調査事業)
  • 日本の里親等委託率は、令和元年度末(2020年3月末)
  • ドイツ、イタリアは2017年、フランス、アメリカ、カナダ(BC州)、香港は2018年、イギリス、オーストラリア、韓国は2019年の割合
  • 里親の概念は諸外国によって異なる。

かけがえのない信頼関係を築き、身近なモデルとなる家庭の中で、安全で安心して過ごせる状況をつくりだしていくこと。わたしたちが里親養育を推進している理由は、そこにあります。